キリキリ舞った
年末は「狂った家政婦」みたいに働いた。
片付けで体重が2キロ減ったこともあるの。
脳のメモリ消費を防ぎたいから、いつもこーなるねん。
積み重なった正月用のモチ、干しシイタケ、
おそば、スパゲティ、マカロニ!!
どうしてあんたたちは、いつもグチャグチャなの?
ちゃんと自立してちょうだい!!
ヘアカラーもしなくちゃ。
残ってた世田谷区30Lゴミ袋をカットして装着。
変なロゴTシャツみたいで、おもろい。
上半身はこれだけ。さむいわ。
終了後、お湯をためた浴槽にドボン。
「ゴミ袋」のTシャツのまま、
プーカプーカと、水に浮いたり沈んだり。
お風呂の中で遊びながら、
びりびりと「ラブラブ」になってる様子を空想した。
たのしい。
風呂を出たあとは「くるみ割り人形」を聴きながら、
「こんぺい糖の精」を踊った。なんねえ?
チャイコフスキーはやっぱり素敵ね。
バランシンの振付も、めちゃめちゃだけど踊った。
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ!!
すごくテンポが速い。。。たのしい。
グリークの「哀しいワルツ」も聴いた。
ああ。この曲。
まるで自分の「ふるさと」に帰ってきたみたい。
哀しく、そして美しい。
あたしは、彼(グリーク)に向かって語りかけた。
「今、あなたの魂が私の中に入ってきました……」
霊能者かい。
もちろん「びりびり」も聴いた。
ああ。あなたはやっぱり狂ってるわ。
そしてケダモノ。とっても「イケナイ子」です。
あたしが手紙で言った通りでしょ?
ああ。
私にとって「男性」とはアナタだけです。
そうです。愛するアナタ。
アナタは「野獣」です。
いつか、私をさらいに来てね。
夜は飲み屋へ。
マツヤデンキのおっさんに道を尋ねて、
ピンクサロンひしめく小路を歩く。
タランチュラみたいなアニキがいるね。
狭い店内は大盛況。
近くで独り飲みしてるおっさんが、ちょっと可愛い。
チラチラ見てたが、全く興味がないのか一瞥もなし。
フィッシャーマンズセーターを着たその男は、
やがて会計を済まして、赤い顔で出ていった。
テーブルに、携帯電話とマスクが置きっ放し。
ヤクザ風のおっさん客が、フィッシャーマンに
「ちょっと旦那!! コレ忘れてるで」と声をかけてる。
ああ、大阪よ。。。今日も日は暮れゆく。