孫からの手紙
ぷくばあちゃんだよ。
あの「教養としてのピストルズ」以来やけど、
みんな元気にしてたかな?
先日また、NY 在住の孫から便りが来てな。
あんたらも知ってる、あの「ビリー」いう子や。
お年玉おくったら喜んでなぁ。
おばあちゃん、ステキなお手紙をありがとう!
家族みんなで楽しく読んだよ!!
あの子ったら、愛犬のサインまで入れてな。
マジックでクチクチと、脚4本分の肉球を
ちゃんと書き込んであるねん。
ホンマにこの子は、純粋で可愛い子なんや。
あんなおそろしい NY で、ずっと頑張ってきた子や。
いくら音楽家いうても、あれは「接客業」やからな。
ファンに追いかけ回されたり、
パンツ脱がされそうになったり、えらい仕事や。
「今は、自分のためだけに作曲してるよ!」って、
あの子はいうてた。もともと繊細な子やからな。
これが孫の愛犬や。
この「甘えたちゃん」みたいな顔、
あの子にそっくりやな。
わざわざ 55 % 縮小コピーして、
切手みたいにして貼ってあるやろ?
ちくちくと犬の写真を切り抜いて、
糊で貼って。。。
ホンマに可愛い子なんや、この子は。
手紙には「Your Sweet Note」って書いてある。
ゆあ・すい~と・のぉと?
ああ、Note っちゅうのは「書いたもん」ってことか。
マゴの音楽のことも、手紙にいろいろ書いたけど、
英語やと、むずかしいじゃろ?
ばあちゃんには、ようわからんわ。
さあ、ほなら今晩は、粕汁でも炊こかの。
あ~、どっこらしょ!! 腰がいたいわ。